訪問看護では、オンコール体制を整えているケースが多くなっています。オンコールとは、自宅療養する患者が連絡をすれば、いつでも看護師がすぐに駆け付けるサポートのことです。容態が急変したときに専門家に頼れるオンコールは、患者と家族を安心させることができます。
中には、オンコール対応をする看護師は、24時間体制で事務所などで待機する必要があるというイメージを持っている方もいます。もちろん、オンコール待機中に、ステーション内で待機しているケースも見られます。しかし、多くの場合は事務所だけではなく、看護師がそれぞれの自宅で過ごしています。
24時間体制でオンコール対応がある訪問看護ステーションでは、専用の携帯電話をオンコールの当番が自宅に持ち帰っています。また、オンコール待機中といっても、基本的に看護師は自宅で普段と同じように過ごします。加えて待機中だとしても、近所へ買い物などに出かけることも可能です。普通に食事をしたり、寝る時間になれば睡眠をとるという生活をしていますが、オンコールで連絡があったら、すぐに駆け付けられる体制を整えておかなければいけません。
もちろん、寝ているときでも、すぐに起きて駆けつけるのがオンコール待機中の仕事になります。オンコール時に即座に対応できるのであれば、待機中の過ごし方は基本的に自由だと押さえておきましょう。24時間体制の訪問看護に興味を持っている方は、ぜひオンコール業務の内情を確かめてみてください。